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米国大学への出願サイト:Common Appとは?


目次

1.2 申請手続きに要する期間

2.1 応募について



1.1 Common Appについて


Common App は、アメリカで主に学生が大学受験のために利用するプラットフォームです。 このプラットフォームは、米国外の大学も含め、1,000校以上の学校で受け入れられており、受験生にとって入学手続きの重要な部分を効率化するのに役立っています。このプラットフォームを通して、受験生や編入志願者は一度に複数の大学に出願できます。そのため生徒は、名前や住所、課外活動など、大半の学校が必要とする詳細を一度だけ記入すれば済みます。Common App は学生がより簡単に大学に出願できるようにサポートすることです。


アメリカで広く利用されている Common App ですが、カナダ、ヨーロッパ、アジアなど、他の多くの地域でも利用することができます。受験生はオンライン、アイビーリーグ(Ivy League)、公立、私立の大学に出願することができます。学校によっては、Common App よりは独自の出願プロセスを好む場合もありますが、受験生は Common App を使用しているどの大学にも独自で出願することができます。



1.2 申請手続きに要する期間


毎年度 Common App の新しいバージョンは毎年8月1日に発行されますが、各大学の出願締切日は異なるため、各大学の出願締切日をしっかり確認することが重要です。


例えば、EA(アーリーアクション)やED(アーリーディシジョン)に出願する学生は、11月または12月に出願書類を提出する必要があります。一方、ND(ノーマルディシジョン)の締め切りは1月1日であるものが多いです。入学を検討している学生は、これらの範囲を一般的な目安として扱い、締切日については各大学に必ず確認しましょう。


しかし、Common App を使った出願を8月1日まで始めるのを待つ必要はありません。いつでもアカウントを作成し、新しいものが開始されたら情報を移行することができます。大学入学カウンセラーは、12年生になる前の夏など、できるだけ早い時期に出願手続きを始めることを勧めています。出願締切日まで待たずに、早めに行動を始めることが重要です。いくつかの分野でサポートが必要になり、締切日を過ぎてしまう可能性があるため、前もって準備することが推奨されています。



1.3 Common App の使い方


Common App で出願するためには、いくつかのステップがあります。


  • commonapp.orgにアクセスし、「Start your application」ボタンをクリックすると、アカウントの作成とログイン方法の詳細が表示されます。また、Common App のモバイルアプリをダウンロードして、締め切りの管理、推薦者の招待、リマインダーの設定を行うこともでき ます。

  • 1年生または編入学生を選択してください。

  • 氏名、e-メール、電話番号、住所、生年月日、入学予定年などのユーザー情報を追加します。

  • 学歴、課外活動、人口統計データ、世帯情報など、要求された詳細をユーザー・プロフィールに記入します。

  • 教師、カウンセラーなど、推薦状やその他の裏付けとなる書類を提供する協力者を追加します。

  • 「マイ・カレッジ」に学校を検索して追加します。

  • 各大学の出願要項をよく知り、それに従って出願しましょう。



願書の記入にかかる時間は、学校の条件によって異なると専門家は言います。教育コンサルティング会社アイビーワイズの大学入学カウンセラー、クリスティン・チュウ氏によると、「大学入学願書を完成させるには、少なくとも2ヵ月は必要」です。必要となるエッセイは間違いなく願書で最も重要な部分であるため、学生は願書を入念に計画することが重要であります。直前にすべてを終わらせようとすることは、エッセイの質を下げることになるのでお勧めできません。


これには、背景情報を記入し、必要書類を集め、志願理由書と学校から要求されるエッセイを追加で書く時間も含まれます。志願者は、Common AppのStudent Solutions Centerで、学校ごとに必要な様々なエッセイの例を見つけることができます。



1.4 どのような書類が必要か


まず、Common Appでは、学生の氏名、住所、年齢、経歴などの基本的な質問があります。次に学歴欄があり、学生は学校に関する情報、卒業予定時期、カウンセラーに関する情報を入力します。学歴欄では、学生が希望する大学の専攻科目についても入力することができます。


次に、中学3年生から現在までの履修科目、学業での受賞歴、表彰歴などの情報を入力します。その後、エッセイを完成させる前に、テストや活動に関する情報を入力します。Common Appには「追加情報」のセクションもあり、成績の落ち込みやCOVID-19の流行による課外活動のスケジュールの変更など、学生が補足が必要だと思う部分を簡単に説明することができます。


勤務先の詳細や学歴など、任意で必要とされる親の情報に加え、多くの学校は1年生の志願者に推薦状と成績証明書の提出を求めています。学生は、締切前にCommon Appにこれらの資料を提出するために、教師やカウンセラーに十分な時間を与える必要があります。


高校カウンセラーは、3年生が終わる前に先生に推薦状を依頼し、教師が夏の間に推薦状を作成できるようにすることを勧めています。遅れてしまいまだ推薦状が必要な4年生は、学年の早い時期に依頼することを推奨しています。



1.5 エッセイ


2023-2024年度のCommon Appで1年生の小論文プロンプトは7つあり、2022-2023年度の出願に使用されたものと同じです。学生はプロンプトを1つだけ選び、願書と一緒に提出する必要があります。


プロンプトでは、例えば、「信念や考え方に疑問を抱いたり、挑戦したりした時のことを振り返ろ」や、「個人的な成長のきっかけとなった達成、出来事、気づきについて論じろ」といったことが求められています。これらのエッセイの字数は最大650字です。


すべての学校がエッセイの提出を義務付けているわけではなく、補足的なエッセイや追加情報の提出を求める場合もあります。志願者は学生アカウントにログインするか、Common AppのウェブサイトからPDFをダウンロードすれば、Common Appで全校の要項を見ることができます。また、Common App の Student Solutions Center(学生ソリューションセンター)を通して、出願前に各校の補足質問をプレビューすることもできます。



2.1 応募について


1月1日の午後11時59分まで出願書類を完成させるのを待つ必要はありません。Common Appの担当者によると、数分遅れた願書でも学校は受け付けてくれるが、そうすることで生じるストレスや、誤字脱字などのミスが増える可能性は、それに見合うものではないと言っています。


早めに取り掛かるだけでなく、専門家は、学生が提出前に願書を確認できるCommon Appプレビューを活用するよう勧めています。


学生は、出願書類の一部や進捗状況を見ることができるアドバイザーを指定することもできます。


全体として、重要なことはとてもシンプルで、このブログでも繰り返し述べていることですが、先延ばししないことです。



2.2 大学は Common App を好むのか?

学生は Common App を使う必要はありません。Common App は人気のあるプラットフォームだが、大学出願のための唯一のものではありません。


多くの学校では、ウェブサイトからオンラインで出願することができます。

州によっては、学生が大学に出願する際に利用でき る、または利用しなければならない出願システムがあ ります。例えばテキサス州では、州全体で願書提出のためのシステムを設けていますが、テキサス州の一部の学校は Common App も受け付けています。マサチューセッツ工科大学やジョージタウン大学 (ワシントンD.C.)のような有名私立大学の中には、学校のウェブサイトからのみ出願を受け付けているところもあります。マサチューセッツ州のハーバード大学やアマースト大学など、他の競争率の高い大学の多くは、Common App からの出願を認めています。


学生が複数のプラットフォームから願書を提出することを許可している大学は、どのプラットフォームを使用するかについて優先順位を決めません。Common App は、大学進学準備ソフトのナビアンスと統合されているため、カウンセラーが大学に提出する書類を簡単に作成できるのが利点です。しかし、生徒は、自分に最適なプラットフォームを使って、大学ごとに1つの願書を提出する必要があります。


「学生がどの出願プラットフォームを使うかを選択する際には、志望校の全リストを検討し、各校が出願に何を求めているかを考慮することをお勧めします」と、リジック氏は言います。「そのような情報を持って臨むことで、出願アプローチを合理化し、学生がこの段階で感じるストレスを軽減することができる」と言っています。



2.3 申請料の免除


Common App の利用は無料ですが、各校は出願料を徴収することができ、学生は出願時に支払いを要求されることがあります。同協会が提供したデータによると、加盟校の約半数は1年生に対して出願料を徴収していません。


全米大学進学カウンセリング協会(National Association for College Admission Counseling)が定める基準を満たした受験生で、出願料免除の資格を持つ者は、願書提出時に伝えることで免除されることがあります。


学生は願書提出の際に、経済的な困難があるかどうかを表明する必要があります。ただし申請資格の有無について質問がある学生は、高校のカウンセラーに問い合わせるか、直接出願先の大学に問い合わせることができます。



2.4 もし問題が起きたら?


願書の記入について質問がある学生は、高校のカウンセラーや出願する大学の入試担当者に助けを求めることができます。Common Appは、カウンセラーや推薦状を書く人のために英語とスペイン語のリソースを提供しています。Common Appには、学資援助や奨学金に関する情報など、出願手続きを簡単にするための様々なリソースも用意されています。


また、ビデオによるチュートリアルをはじめ、24時間年中無休のテクニカルサポートも提供されています。出願者は、学生ソリューション・センターで、よくある質問に対する答えを見つけたり、質問を提出したりすることができます。回答を全て明確にするのにかかる時間は様々ですが、Common Appの担当者によると、平均待ち時間は約20分であると言っています。


一般的に言って、各校の入試担当者は出願を進める上であなたを助けてくれますので、遠慮なく質問をするようにしましょう。






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